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相対論の正しい間違え方 (パリティブックス)
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| 商品カテゴリ: | 物理学,化学,数学,地学,科学,学習,知識
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| セールスランク: | 31906 位
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良書かも知れないが一般向けではない
はっきり言って難解。私のように理系でもなければ、この手の宇宙論や相対性理論に興味はあっても、「マンガで分かる相対性理論」みたいな一般向けの本しか読んだ事のない人間にとっては敷居が高すぎる。
「正しい間違え方」以前に、そこに書かれている見た事もない数式の羅列や、具体的なイメージの浮かばない難解な解説自体理解できないので、正しいも何も判断しようがない。
数式の記号は読み方すら分からないものがほとんど。例えば「接続何々は何々の1階微分をもとにして得られる量であると述べた」とか、「dxdtとかdrdtというようなdt以外・dtに対する計量成分を示す云々」など、私ごときでは何度読んでも理解不能(何?「計量成分」って?)。
これは教え方の下手な学校の先生などにありがちな、「分かっている人は分かっていない人の何が分かっていないかが分かっていない」という典型。専門の研究書や論文じゃない「一般書」なんだから、それこそ理論を分かっている著者だからこそ、もう少し素人に対しても分かりやすく噛み砕いて書く、という気遣いを持って欲しかった。私のような一般読者は難しい数式よりも、イメージの伝わりやすい解説をこそ望んでいるはずでは?
分かっている人には良書なのかも知れないが、少なくともこの手の専門書をかなり読み込んで勉強している理系の人以外は手を出さない方が無難。本棚の肥やしになる可能性大。
相対論の真の理解を助ける隠れた名著
相対性理論といえば、最も有名な科学理論の一つであり、相対論の概要は多くの人々の知るところである。それは何故か。それは、相対論の中でも特殊相対性理論は一見理解が容易に感じられる上、その理論によって説明される現象がまるでSFのようなロマンをかきたてられるものだからだろう。双子のパラドックスなどはその最たる例だと思う。
ところが、その(特殊)相対論に対して、誤った理解や的外れな反対意見があまりにも世間に広まっているのである。本書ではそのような間違った見解に対して、最低限の数式とグラフを用いて「正しい理解」へ導くように丁寧に相対論を説明している。
私自身、大学院で理論物理の研究に携わっていたものの、相対論を「正しいと信じて」いただけで実のところ「正しい理解」はできていなかったことが本書を読んで痛感させられた。あのNHKが製作した「アインシュタイン・ロマン」でさえ、間違った説明をしていた事実があり(再放送では訂正)いかに特殊相対論が間違った認識を与えやすいかの証左ともいえる。
相対論に対する反論(というかいいがかりレベルのもの)は巷に溢れており、出版までされているが、それらがいかに荒唐無稽なものであるかがはっきりする。もし、単純な思考実験で特殊相対論が矛盾・破綻をきたす理論であるなら、とっくに50年以上前に論破され、とっくに消え去ってしまっただろう。ところが実際は数多の観測事実、実験結果に適合し、検証に耐えて生き残ったのである。少なくとも相対論を覆すのであれば、自分自身が努力して相対論を勉強し、実験・観測との整合性を理解したうえで、反論すべきだろう。
本書ほど「眼から鱗」という言葉が合う物理学の啓蒙書はないと思う。本書は相対論を正しいと信じている人にこそ読んで欲しい。きっと「正しい理解」をしていなかったことに気づかされるのではないだろうか。
丸善
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